アトリエREIレイこども舎 施設長
保育士 / トランペット奏者

エリザベト音楽大学卒。
オーストラリア、グリフィス大学クィーンズランド音楽院修了。クィーンズランド・ユース・オーケストラに在籍し韓国、日本公演のメンバーとしてソウル、大邱、東京、名古屋、広島などで公演を行う。
帰国後、リサイタル、レコーディング活動等他、広島交響楽団、日本センチュリー管弦楽団などに客演。
のちに北欧の音楽に魅了され渡欧。フィンランド、ラハティ応用化学大学音楽学部卒業、国家音楽家資格取得。
在学中フィンランド、ラハティ交響楽団、オストロボスニア室内管弦楽団などに客演し、同大学のウィンドバンドでの海外公演(オーストリア)やソリストなど務める他、ビックバンドに在籍しエストニア、タルトゥで開催されたジャズフェステイバルにおいて公演。
帰国後、保育士免許取得、リトミック指導者資格取得。
これまで日本国内やフィンランド、オーストリア、オーストラリア、スウェーデンにて国際音楽祭に参加し、多数のマスタークラス、室内楽のコースを受講。現在は保育の現場に立ちながら、自身の演奏活動、及び後進の指導を行っている。
トランペットを山城宏樹、田宮堅二、Yoram Levy、Ari Heinonenの各氏に師事。
なんでも知りたがる子供だったので、総理、宇宙飛行士、プロ野球選手、等々いろんな夢がありました。
私が学んだ音楽は西洋の音楽なので、ヨーロッパに行って実際にその国の文化、人、風土に触れること、教会やコンサートホールなどで演奏したり聴いたりすることで、日本の文化の中では見つけられなかった音楽の本質的な部分を感じることができました。音楽に対する価値観や精神的な面での違いを多く学び、感じることができたと思っています。
フィンランドから帰国する時、今度は音楽を通じて自分の経験を伝えていこうと考えるようになりました。ちょうどその時、保育士の資格講座を受講する機会に恵まれ、国家試験を受け保育士になりました。今まで身を置いていた世界とは全く異なる保育の世界で、音楽家として子供たちの純粋な感性と向き合ってみようと、単純に魅力を感じました。
多くのコンサートが“未就園児や未就学児の入場が不可”であるように、幼い子供たちにとって音楽家の演奏を聴く機会はそう多くないと思われます。しかし生きた音色は様々な力を育む要因の一つ。アトリエREIレイこども舎では、目の前で奏でられる生きた音色に耳を傾け、子供たちの感性を養いたいと、音に触れる機会を日常的に設けています。日頃から子供たちの前で演奏する他、音楽家の友人を招いた特別な時間を設けることもあります。専門的な音楽の道に進まなくても、生活の中に音楽は欠かせないものであり、耳を育てる一つの刺激です。
『きく』と言っても『自ら聴く』『自然と聞こえる』があり、音感やリズム感を養う上で、聴く耳を育てるということはもちろん重要ですが、それが必要とされるのは音楽の分野だけではありません。聴く耳とは、自分がその場で今何をききたいか、何をきかないといけないかを判断していく力でもあるからです。相手が何を伝えたいか、重要な情報は何であるか、成長著しい幼少期だからこそ、耳を育て、脳を育て、聴きわける力を養ってほしいと思っています。