真似て学ぶ

1歳児さんが初めてえんぴつやクレヨンを持つ様子を観察していると、

不思議なことに、これは描くものだとすぐに理解しています。

何も言わなくてもすぐに覚えて、初めて触った絵の具やえんぴつの感触を確かめながら、

無心に画材を紙に打ちつけているのです。

 

※写真はすべて今年2月のものです

 

普段から、身近にえんぴつや紙に触れる機会、見る機会が多いので、

それが何であるかを知らず知らずに学んでいるのでしょう。

早朝保育の時間にお兄ちゃんやお姉ちゃんが使っているえんぴつに

憧れをもっている1歳児さんはえんぴつが大好きです。

 

一番小さいクラスの一歳児さんが椅子に座って、えんぴつをもって描く姿がとても印象的。

よくみているなあと感心させられます。

 

『真似て学ぶ』ということが、

生きていく上でもっとも重要な学習方法ではないでしょうか。

 

 

子供たちの感性や表現は一人ひとり異なるはずなのに、

教室に飾られた絵が

黒で描かれた輪郭、同じような構図、同じような色使い…

など共通点が多く、似たような絵に仕上がるのは

全員が同じ指示で動き、大人が細かく言い過ぎているのかもしれません。

 

指示の多い環境で、自分の表現をセーブしながら成長し

“自由に描いていいよ”と言われると何を描いていいのかわからない…

それではもったいないと思いませんか?

 

家庭でも保育の現場でも

様々な知識を吸収し、成長している子供にとって

指示の出し方・声のかけ方はとても重要。

 

適切な声かけを心がけ、

自然と目にすることで興味を持ち、

主体的に『真似て学ぶ』ことができる保育の環境作りを

大切にしていきたいと思います。