世界中の保育者・教育者が視察や研修に訪れるイタリアのレッジョ・エミリア市。この地を発祥とする、レッジョ・エミリア・アプローチとは、高い自主性やコミュニケーション能力、表現力が評価され、アメリカのニューズウィーク誌“世界のもっとも優れた10の学校”にて選ばれた学校が実践していたことで、世界的に有名となったアート幼児教育法です。
教育の専門家、芸術の専門家、保護者や地域が一体となった、強いコミュニティの中での子供たちの自由なアート活動は、決して芸術家を育てることを目的としておらず、発想力や創造力は、のちの問題解決力に結びつくものと考えられています。
それらに加え、他者との強調性、個々の自主性などを形成する手段が芸術活動であるとして、それぞれの地域にあった発展・進化を遂げています。
多くの言葉を持たず、知識を蓄える段階にある幼少期の子供たちにとって、絵を描くということはただの遊ではありません。思い出したり、想像したり、時には過去の記憶を呼び起こすといった様々な情報を、脳で処理しながら、色や形で置き換え、周囲に見える形で表現する。手だけをみれば一瞬のことのようですが、脳はあらゆる刺激を受け、フル回転しています。
こうした芸術活動の中で個々の表現力とともに脳を鍛え、
『考える力』を自然と養う、
それがアトリエREIレイこども舎の実践する『アート保育』です。
子供たちは楽しく遊んでいるだけだと感じるかもしれませんが、日々の遊びの中に、芸術活動を積極的に取り入れ、毎日“自然と”脳をトレーニングする環境を提供する。そういった遊びの種をまき、子供の個性や成長を理解しながら、正しく寄り添う環境作りこそ『アート保育』の土台。芸術活動から芽生える子供たちの好奇心に正しく寄り添うことが重要な要素の一つです。
そのため、子供たちの興味に正しく応え、新たな刺激を与えられるプロの画家や音楽家などがいるということもまた、当園の環境作りを支えています。
オランダ発のアクティブラーニング教育法・ピラミーデの認定園である当園では、年齢に見合った発達を促し、物の概念を学ぶプログラムに沿い、「〇〇で遊ぶからおいで」ではなく、子供が興味を示している遊びが深まるよう「遊びの手助け」をします。
子供の「したい」という自主性こそが、子供自身を大きく成長させるきっかけとなるからです。
自主性や自ら『考える力』がなく知識が広がるでしょうか?
それらが重要であるということは言うまでもありません。
大きなキャンバスに油絵を描き、画家として国内外問わず勢力的に活動するプロの画家。海外の楽団で演奏していたプロのトランペット奏者。保育士でありながら様々な分野に精通するスタッフと共鳴することで、子どもたちが生まれ持つ素晴らしい感性を、より豊かなものにしていきたいと考えています。また、より子どもたちの気持ちに近い、子育て中の資格保有ママを積極的に採用し、産後の社会復帰に貢献したいと考えています。
※アトリエREIレイこども舎では『先生』という言葉は使いません。スタッフも子どもたちもみんな名前で呼び合います。 1日のうち、一緒に過ごす時間が長い保育園だからこそ、園のみんなが大きな家族のように接しています。